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睡眠時無呼吸症候群
(Sleep Apnea Syndrome, SAS)

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome, SAS)は、睡眠中に一時的に呼吸が停止する状態が繰り返される疾患です。この症状は通常、上気道の筋肉が緩んで気道が閉塞することにより引き起こされます。睡眠時無呼吸症候群は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群と中枢性睡眠時無呼吸症候群の大きく2つに分類されますが、病態の多くは閉塞性であるため、ここでは閉塞性について説明します。

〇睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因について

上述の通り、睡眠中に呼吸が停止したり、いびきが発生するのは空気の通り道である気道が塞がってしまうのが原因です。特に仰向けで眠ると、舌の根元(舌根)が重力の影響で気道の方へ下がってしまい(舌根沈下)、気道を閉塞してしまいます。閉塞性睡眠時無呼吸症候群の最も多い原因が肥満です。体重増加により、喉・首まわりの脂肪が蓄積すると気道を狭窄する原因となります。実際にSASの患者さんの約60%に肥満がみられますが、痩せていても「下あごが小さい・後退している」「扁桃腺が大きい」「加齢に伴う筋力の低下」「鼻中隔湾曲症で口呼吸になりやすい」などが原因で、SASを発症する可能性があります。また、飲酒や睡眠薬の内服も、のどの筋肉を緩め無呼吸を増悪させる原因となります。

〇睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状について

睡眠中の出来事なので、病気の存在に気づきにくいですが、ご家族に確認してもらうなど、症状を見逃さないように注意してください。

  • いびき
  • 呼吸の停止
  • 途中で目が覚める(中途覚醒)
  • 日中の強い眠気や倦怠感
  • 集中力・記憶力の低下
  • 口やのどの渇き


〇睡眠時無呼吸症候群(SAS)の合併症について

SASは上記のような症状のみにとどまらず、放置しているとさまざまな合併症を引き起こします。SASの増悪に伴い、高血圧や脳卒中、心筋梗塞など心血管疾患発症のリスクが高まることが報告されています。これは無呼吸に伴い低酸素状態になると、動脈硬化が進行するのが一因とされています。狭心症や心筋梗塞の発症率はSASの影響で2~3倍にも上昇するというデータがあります。

〇睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査および診断について

  • 簡易モニター検査(アプノモニター)
    睡眠時に鼻と指にセンサーを装着し、酸素・呼吸状態および脈拍数を測定します。装着は非常に簡便であり、装置をお持ち帰り頂き、自宅で行える検査です。翌朝起床後に取り外し頂きます。
  • 睡眠ポリソムノグラフィー検査(PSG検査)
    PSG検査では、さまざまなセンサーを体表に取り付け、睡眠の質、心電図、いびき、脳波などを測定します。簡易モニターに比べ精密検査となるため、専門機関での一泊入院が必要となります。

検査結果は、AHI(無呼吸低呼吸指数)と呼ばれる指標で重症度判定をします。AHIは1時間あたりの無呼吸や低呼吸(呼吸が浅くなる)の頻度を表す指標です。睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合、

①簡易モニター検査でAHI≧40
②簡易モニター検査でAHIが20~40、PSG検査でAHI≧20

上記であれば、持続的気道陽圧療法(CPAP)の治療適応となります。

〇睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療について

持続的気道陽圧療法(CPAP)が第一選択の治療法となります。CPAP(シーパップ)療法とは、鼻や口にマスクを着け、空気を送り込み圧をかけることで、気道を押し広げ閉塞を解除する治療法です。CPAP療法を適切に行うことで、いびきや無呼吸の改善が見込めます。高血圧の改善、心血管疾患のリスク軽減の効果も認めます。


上記症状でお困りの方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。
致死的な合併症を引き起こす可能性もあるため、放っておかず医療機関受診をお勧めします。当院では、検査・診断および治療を行っております。一度ご相談頂ければと思います。

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