メニュー

生活習慣病

生活習慣病とは、主に不健康な生活習慣に起因して発症する疾患を指します。
食事、運動、喫煙、飲酒、ストレスなどが発症の要因となり、さまざまな合併症を引き起こします。

生活習慣病

  • 高血圧
  • 糖尿病(耐糖能異常)
  • 脂質異常症(高脂血症)
  • 高尿酸血症(痛風)
  • 肥満
  • メタボリックシンドローム
  • 脂肪肝
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 動脈硬化症
  • 骨粗鬆症
  • 慢性腎臓病 など

これらの病気は日本人の3大死因である、悪性新生物(がん)・心疾患(心筋梗塞、狭心症、心不全など)・脳血管疾患(脳梗塞、脳出血)の主な原因となり、この3つを総称して「3大生活習慣病」と呼ばれたりもします。
また、国際的にはこれに慢性閉塞性肺疾患(COPD)を加えたNCDs(非感染疾患)という言葉も用いられます。

悪性新生物

悪性新生物という言葉にあまり馴染みがないかもしれませんが、つまりは悪性腫瘍、がんのことを指します。
食生活が影響し、胃がんや大腸がんなどの消化器系の悪性腫瘍を引き起こしたり、喫煙が影響して肺がんのリスクが高まったりします。
がんは遺伝性の要因もありますが、生活習慣が影響してそのリスクが高まることが報告されています。

心疾患

心疾患とは狭心症や心筋梗塞といった冠動脈疾患に加え、弁膜症や心不全など、心臓の機能に障害を及ぼす疾患を指します。
生活習慣病の影響で血管に動脈硬化が進行したり、心臓弁膜に石灰化が起こると、心臓病のリスクが高まります。

脳血管疾患

脳血管疾患とはおもに、脳に血液を運ぶ血管が狭窄・閉塞したり、破れたりする疾患を指します。
脳血管がアテローム性動脈硬化や血栓で詰まる脳梗塞、血管に動脈瘤などが生じ、それが破裂することで起こる脳出血・クモ膜下出血などがそれに該当します。
動脈は全身に血液を供給する重要な臓器であり、生活習慣病が原因で動脈瘤が出来たり、血管が狭窄・閉塞すると、脳や心臓といった重要な臓器に大きな障害をもたらす危険性があります。

COPD (慢性閉塞性肺疾患)

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは、Chronic Obstructive Pulmonary Diseaseの略で、肺気腫や慢性気管支炎などの疾患を含めた、慢性閉塞性肺疾患の総称です。
最大の原因は喫煙であり、たばこの煙に含まれる有害物質を吸引する(受動喫煙を含む)ことで、発症リスクが高まります。
有害物質により気管支に炎症が生じたり、肺胞が破壊され肺の機能が低下すると、咳や痰、息切れ・呼吸苦症状が強くなり日常生活に支障を来します。
症状が進行すると、在宅酸素の導入を余儀なくされる場合もめずらしくありません。

  • 咳や痰が絡む回数が増えた
  • 軽労作で息切れしやすくなった
  • 呼吸の際にヒューヒューと音がする

喫煙者の方など、このような症状がある場合はCOPDが徐々に増悪している可能性があります。

慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease, CKD)

腎臓は血液をろ過し、老廃物を尿として体外に排泄するという重要な役割を果たしています。
慢性腎臓病とは、腎臓の機能に慢性的に障害が生じ、体内に老廃物や塩分、余分な水分が溜まってしまう病気です。
生活習慣病は腎臓に障害を及ぼし、慢性腎臓病の発症リスクを高めます。
例えば、高血圧が原因で腎臓の細動脈に動脈硬化が進むと、腎硬化症を発症し腎機能が低下します。
糖尿病の3大合併症のひとつに腎機能障害があり、糖尿病性腎症が進行すると、慢性腎不全で腎臓での尿生成が出来なくなり、最終的には人工透析を余儀なくされる場合もあります。
また、慢性腎臓病があると、心疾患や脳血管疾患のリスクが高まることも分かっています。

生活習慣病においてまず重要なのは、生活習慣病を予防することです。
食生活の改善、適度な運動、禁煙、睡眠、ストレスの緩和など、日々の生活の是正から取り組むことが重要です。
高血圧、脂質異常症、糖尿病など、生活習慣病の診断を受けた場合、生活習慣の改善に加えて、薬物療法で病態の進行を抑える必要があります。

当院では循環器内科専門医と糖尿病専門医が、患者さまの病態に合わせて、薬の選択や用量用法の調整を行ってまいります。
生活習慣や健康面で、なにかご心配なことがある患者さまは、当院にお気軽にご相談ください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME