ふらつきやめまいといった症状は誰しもが一度は経験したことのある“よくある症状”のひとつです。それに伴い吐き気、頭痛、耳鳴りなどさまざまな症状を併発することもあります。ふらつきやめまいの原因は多岐にわたります。体の平衡感覚をつかさどる耳(内耳)の病気(良性発作性頭位めまい症、メニエール病など)や、低血圧・高血圧、貧血、薬の副作用、加齢に伴う筋力の低下、ストレスや不安などでも症状は悪化します。特に生命に関わるような場合、脳や心臓の病気が影響している可能性があります。

脳梗塞

ふらつきやめまいを自覚した時、脳梗塞を心配される方は多いと思います。脳梗塞は脳に血流を送る動脈の狭窄や閉塞に伴い、脳血流量が低下し麻痺症状は意識障害を来す病気です。緊急で血管の詰まりを解除する治療を行わなければ、最悪のケースも考え得る致死的な疾患です。

ふらつき、めまいの原因に脳血流低下が隠れている可能性がありますが、その理由として心臓の機能に問題が生じている場合があります。不整脈などで心臓が全身に血液を送るポンプとしての役割を十分に担えなくなると、脳に送られる血流量も低下しふらつくといった症状がでることがあります。不整脈の中でも、徐脈性不整脈の場合にそのような症状がでやすいです。洞不全症候群や房室ブロックなど心拍数が低下した結果、症状が起こっている可能性があるため、一度検査を受けられることをお勧めします。

当院ではふらつきやめまいの原因を調べる検査を行えます。診察の上で採血、ホルター心電図、心臓エコー/頚動脈エコーなどの診断に必要な検査を行います。