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NMN点滴療法

NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)とは

NMNは、生命活動に不可欠な補酵素である*NAD(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)の前駆体であり、寿命に関与する*サーチュイン酵素の活性化を促すとされる抗老化物質です。

ビタミンB3の一種であり、生体内でも生成されますが、30代以降はその産生能力が急激に低下します。NMNの減少はNADの不足を招き、細胞核の損傷やミトコンドリア機能の低下を引き起こす一因と考えられています。

NMNに関する研究と効果

マウスでの研究結果

2016年、ワシントン大学医学部の今井眞一郎教授らの研究によると、生後5カ月から1年間NMNを投与したマウスはに大きな変化が見られました。

中年期にあたる時期でも代謝機能が保たれ、体重増加や体力低下が抑えられた
骨格筋・肝臓・脂肪などの加齢に関連する遺伝子の変化が抑えられた
インスリン感受性の向上、網膜機能・骨密度も維持された

また、他の研究では、アルツハイマー型認知症モデルマウスにNMNを10日投与したところ、認知機能の回復や記憶を司る海馬の細胞死抑制が認められ、健康なマウスに近い状態まで改善したと報告されています。マウスを用いた動物実験では、NMNによる若返り効果が著しくみられました。

ヒトでの臨床試験

これまで動物実験で得られた知見を受け、NMNのヒトへの効果を検証するため、全国各地で臨床試験が行われています。

慶応義塾大学医学部(2019年)

伊藤裕前教授らは、健康な日本人男性14人を対象にNMNの長期投与試験を行いました。その結果、NMNが健常者に対して安全に長期投与可能であること、投与期間に比例して体内のNAD+濃度が上昇すること、さらに糖代謝改善作用が期待できることが明らかになりました。

東京大学医学部付属病院(2022年)

糖尿病・代謝内科の五十嵐正樹助教らが実施した試験では、65歳以上の健康な高齢者男性42人に12週間NMNを投与しました。その結果、歩行速度、握力、30秒椅子立ち上がりテストなど複数の身体機能指標において有意な改善が認められました。

筑波大学(2019年)

同様に高齢者を対象とした筑波大学の研究では、NMN投与により下半身の筋力維持睡眠質の向上といった効果が確認されています。

これらの研究成果から、NMNの摂取が加齢に伴う生体機能の低下を緩和し、健康寿命の延伸に寄与する可能性が示唆されています。

*NAD(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)とは

NADは、ミトコンドリアにおけるエネルギー産生に必須の補酵素であり、DNAの修復や長寿遺伝子といわれるサーチュインの活性化を促す働きがあるとされています。

NADを直接補給する方法として点滴療法がありますが、高用量投与では不眠、疲労、発熱などの副作用が報告されています。また、経口摂取したNADは腸内細菌によってほぼ完全に分解されるため、サーチュイン活性化には至らないと考えられています。

一方、NMNは腸内細菌に分解される前に、速やかに血中に取り込まれNADへと変換されることがわかっています。

*サーチュイン遺伝子とは

1999年、マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ教授らは、出芽酵母においてサーチュイン遺伝子Sir2の存在を発見しました。この遺伝子はヒストンとDNAの結合に作用し、遺伝的な調節を行うことで、代謝や遺伝子サイレンシング、加齢に関与していると考えられています。これらの重要な機能から、サーチュイン遺伝子は「長寿遺伝子」あるいは「抗老化遺伝子」として知られています。

NMN点滴の具体的な効果

【アンチエイジング・老化予防】

エネルギー代謝の向上
糖尿病の予防
(インスリンの感受性を高める)
骨密度の維持

【身体機能の維持】

認知機能、記憶力の維持
運動持久力、筋機能の向上
集中力の向上

【肌質の改善】

表皮ターンオーバーの正常化
肌のハリ、弾力性の改善
加齢に伴うシミ、シワの改善

こんな方におすすめ

いつまでも若々しくいたい方
体力がなく、すぐ疲れてしまう方
脳が疲れやすく、集中力が続かない方
中途覚醒が多く、ぐっすり眠れない方
思考力や認知機能を向上させたい方

NMN点滴の推奨用量・投与スケジュール

【推奨投与量】

1回あたり100mg~300mg
(当院では100mg、200mg、300mgの3規格を用意)
初回は100mgから開始し、体調や効果を確認しながら増量
アンチエイジング目的では200mg~300mgを推奨

【投与頻度】

2~3週間に1回受けていただくことで、より効果を実感しやすくなる
継続的な効果を得るため、3か月~6か月の定期的な投与を推奨

【投与方法】

点滴時間:約20~30分
(通常の美容点滴と同じプロセス)
初回はゆっくりとした速度で投与

当院で使用している試薬について

当院では、日本国内製造のStateArt社製NMN試薬を採用しております。このNMN静脈注射の安全性について、2023年に日本兵庫医科大学とStateArt社が共同研究を実施しており、300mgの投与において赤血球・白血球・血小板のレベルに影響がなく、血中NAD+レベルの顕著な上昇が確認されました。本研究により、NMN静脈注射が血液成分に悪影響を及ぼさず、生体内のNAD+濃度を効果的に増加させることが示されました。

本研究成果は、NMNの安全性と生体機能への効能を裏付けるものであり、抗老化や代謝改善としての有用性を示唆しています。

副作用

NMN点滴は極めて安全性の高い薬で、これまで重篤な副作用の報告はありません。

点滴時に血管痛を引き起こす可能性がありますが、点滴治療全般で起こりうる副作用であり、NMN点滴特有のものではありません。

また、赤みや発疹など軽度の副作用が報告されていますが、基本的に数日で症状が落ち着くことが多いです。

注意事項

妊娠中、授乳中の方は点滴をお控え頂いております。

悪性腫瘍の治療中の患者様への投与については、悪性腫瘍が増殖するという報告・論文は現在のところ存在しませんが、当院ではお勧めしません。

本治療に用いる薬品は薬機法上は未承認薬品という扱いになるため、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の適用がございません。

料金

規格 料金
100mg

1回   37,000円(税込)
3回 105,000円(税込)
5回 165,000円(税込)

200mg

1回   56,000円(税込)
3回 159,000円(税込)
5回 255,000円(税込)

300mg

1回   67,000円(税込)
3回 186,000円(税込)
5回 280,000円(税込)

*初診料1,500円(税込)がかかります。2回目以降は診察料はかかりません。

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