腸内フローラ検査
腸内フローラ検査とは
腸内フローラ検査は、自身の腸内細菌の構成やバランスを詳細に調べる検査です。
私たちの腸内には、実に約1000種類、約100兆個もの細菌が共存しており、これらを総称して「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)」と呼びます。この多様な細菌の集まりが、まるで色とりどりの花畑にみえることから、「腸内フローラ」とも表現されます。
近年の研究で、この腸内フローラの状態が、私たちの健康に大きく影響していることが明らかになってきました。大腸がんや潰瘍性大腸炎などの消化器疾患以外にも、うつ病や認知症などの脳神経疾患、肥満や糖尿病などの生活習慣病など、様々な疾患との関連性が指摘されています。
当院では、「Mykinso Pro」(サイキンソー社)による腸内フローラ検査を採用し、簡単な便の採取だけで詳細な腸内環境を分析できます。気になる方はまずお気軽にお問い合わせください。
腸内フローラ検査でわかること
腸内フローラ総合判定
腸内細菌の多様性や健康長寿菌の割合から全体のバランスをA~Eの5段階で評価します。
疾患別リスク判定
腸内フローラの観点からみた、IBSや高血圧、糖尿病、大腸がんなどの各疾患のリスクがわかります。(診断をするものではありません)
腸内フローラ組成・有用菌/要注意菌の割合
バクテロイデス門
成人の腸内細菌の約70%を占める主要な菌群です。肥満の抑制や代謝調節に関与しているとされています。
ファーミキューテス門
善玉菌として知られる「乳酸菌」や、悪玉菌の代表格である「ウェルシュ菌」など、多様な菌種を含む門です。腸内での脂肪吸収を抑え、血糖値の調整に役立つと考えられています。
アクチノバクテリア門
善玉菌として有名な「ビフィズス菌」が属する門です。脂肪の蓄積を抑えたり、肌荒れを防いだりする効果が報告されています。
プロテオバクテリア門
「大腸菌」や「ピロリ菌」、「カンピロバクター属」など、病原性を持つ可能性のある菌を含む門です。
フソバクテリア門
大腸がんや潰瘍性大腸炎との関連が指摘されている「フソバクテリウム」が属する門です。
その他
上記以外の門に属する腸内細菌の割合を示しています。
結果別改善アドバイス
疾患別リスク・個別注目菌の結果に基づいてアドバイスをします。
こんな方におすすめ
便秘や下痢など、お腹の不調が気になる方
ダイエットをしてもなかなか効果が感じられない方
肌荒れや吹き出物、ニキビが気になる方
自分に合った食生活の改善方法を知りたい方
検査の流れ
①ご来院
当院で検査キットをお渡しします。
②自宅で採便
付属の容器で便サンプルを採取します。
③返送
採便してから1週間以内に、同封の返送用封筒に入れ、郵便ポストに投函してください。
④結果のお知らせ
3~6週間後に検査結果をご確認いただけます。
費用
| 腸内フローラ検査(腸内細菌叢検査) | 18,500円(税込) |
*こちらの検査は保険適用外の自費診療となります。「なかなか改善しないお腹の不調の原因を知りたい」、「ダイエットや肌トラブルの改善に役立てたい」、そんな方にこそ、一度受けていただきたい検査です。気になる方は、お気軽にご相談ください。
*医師の診察が必要なため、初診料3,000(税込)、再診料1,500(税込)がかかります。
